出生図は固定されていますが、今の空は毎日動いています。
これまで学んだ出生図は、生まれた瞬間の空を写した写真です。一生変わりません。自分がどんな人間かを示す、固定された地図なんです。でも空の天体は 今この瞬間も動き続けています。今日の天体が自分の出生図のどの場所を通っているか — これをトランジット(transit)と呼びます。
たとえるならこうです。自分の出生図は固定された舞台セットで、トランジットはその上を通り過ぎるスポットライトです。スポットライトがどの舞台を照らすかによって、その時期の人生でどの領域が明るく照らされるかが変わります。だから自分の星座はそのままでも、時期ごとに運の雰囲気が変わるんです。同じ人なのに、ある年はすんなりいって、ある年は行き詰まる理由です。
数多くのトランジットの中でも、人生のリズムを大きく左右するのは木星と土星です。 木星のトランジットは約1年で星座を一つずつ移動しながら拡大・チャンス・幸運をまき散らします。木星が自分の重要な場所を通るときは、新しい扉が開いて世界が広がる時期です。反対に 土星のトランジットは約2年半で一つずつゆっくり動きながら試練・整理・成熟を求めます。土星が通るときはつらいですが、その分柱がしっかりしていく時期なんです。
だから四柱推命の大運・歳運のように、占星術もトランジットで「今どんな時期なのか」を読みます。大事なのは、これは「今年は何点」と脅かすような点数表ではないということです。木星の時期にはチャンスをつかみ、土星の時期には無理をせず基礎を固めるというように、流れを知って備えるコンパスとして使うのがぴったりです。
本コンテンツは伝統的な命理学・占星学に基づく参考・娯楽目的のものです。