立春・子の刻がなぜ重要なのか、丁丑のような組み合わせをどう読むのかを見ていきます。
カレンダーや今日の運勢に、甲子(こうし)や丁丑(ていちゅう)のような見慣れない文字がたくさん出てきますよね。これらの文字がなぜよりによってああいう形で出てくるのか、二つの文字がどうペアになっているのか、気になっていたのではないでしょうか。この単元では、その仕組みを解き明かします。
万年暦(まんねんれき)は、長い期間の日付を干支で記録した暦の一覧表です。四柱推命を見るには、生まれた年・月・日・時刻の干支が必要になりますが、それを調べるための表が万年暦です。昔は分厚い本を開いて手でたどりながら調べていましたが、今では同じ規則を計算で代わりに行っています。
天干十文字と地支十二文字がペアになると、六十通りの組み合わせが生まれます。この六十通りが年・月・日・時に順番に割り当てられ、四つの柱それぞれに上下一文字ずつ、合わせて八つの文字になります。これがよく言う四柱推命の八字(四柱八字)です。
では、この六十通りの組み合わせのうち、なぜ今のあなたの八字が選ばれたのでしょうか。答えは簡単です。生まれた瞬間の天と地の位置を、そのまま書き写しただけなのです。ただし、その位置を決める基準は、私たちが知っているカレンダーとは少し異なります。
年柱と月柱は、カレンダーではなく節気(節氣)で決まります。年が変わる基準は1月1日でも旧正月でもなく、立春(りっしゅん)です。月が変わる基準も毎月1日ではなく、その月を開く節気です。ですから2月初めに生まれても、立春より前なら前年の干支を使います。節気は太陽の位置によって決まる天文現象なので、時刻まで分単位で正確に計算します。
例えば1990年2月1日生まれなら、暦の上では1990年ですが、その年の立春(2月4日)より前なので、年柱は前年の干支である己巳になります。
日柱は節気ではなく、真夜中を基準に日付が切り替わります。正確には子(ね)の刻に入った瞬間から翌日とみなし、これを夜子時(やねし)と呼びます。そのため、夜11時30分を過ぎて生まれた場合、時計の上ではその日のうちでも、日柱はすでに翌日のものとして計算されます。
なぜちょうど夜の12時ではなく、11時30分なのでしょうか。標準時を決める基準(東経135度)と、朝鮮半島の実際の太陽の位置とが、30分ほどずれているためです。そのため実際の太陽の位置に合わせた時刻(真太陽時)を使うのですが、その結果、すべての時辰の境界が正時ではなく、30分早まるのです。
では、二つの文字をどうつなげて読むか見てみましょう。丁丑という組み合わせは、上の丁(てい)と下の丑(ちゅう)をそのままつなげて「ていちゅう」と読みます。天干と地支は無作為に組み合わさるわけではありません。陽(よう)の天干は陽の地支とだけ、陰(いん)の天干は陰の地支とだけペアになります。そのため、あり得る組み合わせは百二十通りではなく、六十通りに絞られるのです。
上下の五行が常に同じというわけではありません。丁丑(ていちゅう)は上が火、下が土で、異なる五行が組み合わさったペアです。ですから、干支を一つきちんと読み解くには、上の文字と下の文字をそれぞれ別々に見る必要があります。それぞれの文字が持つ性質は、前の「天干・地支の性質」の単元で扱いました。
これで、今日の運勢に出てくる日辰カレンダーの二文字を見れば、どんな仕組みで生まれた組み合わせなのか、そしてどう読めばよいのかが理解できるはずです。
本コンテンツは伝統的な命理学・占星学に基づく参考・娯楽目的のものです。