表面は一文字でも、内側には複数の天干。実際の勢いを知る鍵です。
地支には大きな秘密が一つあります。表面上は一文字ですが、中には複数の天干が隠れているのです。この隠れた天干を蔵干と呼びます。地支という部屋の中に、天干の客人が二、三人住んでいるようなものですね。
例えば寅は表面上は木ですが、部屋の中を開けてみると戊(土)・丙(火)・甲(木)の三文字が住んでいます。それぞれ留まる期間(日数)も違うので、ちらっと過ぎる余気、中間の中気、その地支の本当の主である正気に分かれます。正気がその地支本来の五行で、割合も一番大きいです。
なぜこれが重要なのでしょうか? 直前の章で「五行を数だけで数えるのは不十分だ」と言いましたね。その理由がここにあります。 表面上ある五行が0個のように見えても、地支の蔵干の中にはその気運が生きている場合があります。例えば、天干・地支の表面には水が一つもなくても、子や亥のような地支を持っていれば、その中には壬水・癸水がぎっしり詰まっているのです。
だから四柱推命を少しかじった人は、五行の数だけを見ると必ずこう尋ねます。「蔵干は反映しましたか?」本当の勢力は表の八文字だけではなく、蔵干まで展開して初めて正しく見えてきます。そしてこの蔵干の勢力こそが、次の章「月令・身強身弱」で「なぜ自分は身強なのか身弱なのか」を分ける鍵となる材料なのです。
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