昔の人が名前を付けた配置です。名前に圧倒されないことが大切です。
紫微斗数を調べていると、格局(かくきょく)という言葉がよく出てきます。君臣慶会、府相朝垣、殺破狼格……漢字の名前がずらりと並び、たいてい「貴格」「破格」のような等級がついて回ります。
格局はよく出てくる配置に、昔の人が付けた名前です。命盤を何千枚も見ていると繰り返し現れる組み合わせが目に入るようになりますが、そのたびに一から説明するのは面倒なので、名前を付けておいたのです。一種の略語です。
紫微が座に着き、補佐する星々が共に集まった構成です。
一人ですべてやるより、人が付く側。助けてくれる手が集まる質として読みます。
天府と天相が命宮を共に支える配置です。
守り、積み重ねる力が厚いと見ます。急いでひっくり返すより、地盤を作っていくタイプです。
七殺・破軍・貪狼が命宮の三方を占める組み合わせです。
変化が頻繁で振れ幅も大きくなります。13章で見たあの三合が命宮にかかっているケースです。
天機・太陰・天同・天梁が命宮の周りに集まった配置です。
内側を固め、調整していくタイプ。長い時間をかけて積み上げていく性質と見ます。
図で見るとハッタリが消えます。名前は仰々しくても、結局は「どの星がどこに座っているか」を縮めて呼んだものです。格局を覚えなくても、前の単元で学んだとおりに星と宮を読めば、同じ結論にたどり着きます。
ここで必ず押さえておきたいことがあります。格局は、名前の価値が誇張されやすい領域です。理由は三つあります。
一.名前が華やかです。「君主と臣下がめでたく集う」と聞けば誰でも心が惹かれます。実際にそれが意味するのは「助けてくれる人が付く配置」くらいのことなのですが。
二. 判定の条件が書物ごとに異なります。 どこまでをその格局と見るか、どんな星が入ると崩れるかは流派ごとに分かれます。そのため同じ命盤を見ても、ある流派では貴格だと言い、別の流派ではそうではないと言うことがあります。
三. 格局があるからといって、他を見なくてよいわけではありません。 格局は要約であって結論ではありません。星の明るさ、四化、補助星、大限は、すべてそのまま働き続けます。
ですから格局に対する構え方は、こう決めていただければ大丈夫です。名前は参考程度、判断は命盤で。 良い名前がついたからと安心する必要も、悪い名前がついたから落ち込む必要もありません。どのみち読む手順は同じです。命宮の星を見て、三方四正を見て、四化を見て、大限を見ます。
昔の書物に「破格」「凶格」と記された配置も同じです。そう呼ばれる配置を持つ人は世界に数億人おり、大半はごく普通に、良い人生を送っています。名前ひとつで人の人生が決まることはありません。重い名前を目にしたときは、 その名前ではなく、その配置が実際に語る中身が何かをお尋ねになる方がずっと役に立ちます。
Glowyのレポートは格局を判定いたしません。 判定基準が流派ごとに分かれるなかで一つを選び「あなたは何格です」とお伝えすると、根拠より名前の方が先に残ってしまいます。その代わり、その格局を成す材料、すなわちどの星がどの宮に、どんな明るさと四化で入っているかを、そのままお見せします。
本コンテンツは伝統的な命理学・占星学に基づく参考・娯楽目的のものです。