生涯ほとんど変わらないので、生まれ持った条件が最も正直に残ります。
耳は五官の採聽官(さいちょうかん)です。選んで聞く場所なのです。「聞く」ではなく「選んで」聞くというところが肝心です。世の中の情報をどれだけの幅で受け入れ、何をふるい落とすのかを、ここで読み取りました。
耳は人相学の中で特異な位置にあります。正面からはよく見えないのに、初年運の部位として重んじられてきました。理由があります。耳は生まれたときにほぼ形が完成していて、一生ほとんど変わらない部位です。眉のように整えることも、口のように表情で変わることもありません。だから昔の人は耳を 生まれ持った条件が、最も正直に残っている場所として見ました。
見るときは鏡一つでは難しいものです。スマートフォンで横顔を撮るのが最も確実です。髪を耳の後ろに流して、耳全体が写るように撮ってみてください。
選んだものは保存され、最後の総合単元でまとめて読み解きます。いつでも変更できます。
耳は眉から鼻先までの区間と比べて測ります。顔を正面に向け、二つの位置に指を当ててみるとすぐに分かります。
耳の上端が眉より高く、下は鼻先の近くまで来ていますか。
情報を幅広く受け入れ、人とよく協力する開放型です。伝統的に一生の運を受け止める器が大きいと見られてきました。
耳がおおよそ眉と鼻先の間に収まっていますか。
聞く力と判断する力のバランスが良いタイプです。新しい情報を受け入れつつも振り回されない人だと見られてきました。
耳の長さが眉から鼻先までの区間より短く、顔にこぢんまりと付いていますか。
必要なことだけを選んで聞く集中型です。計算が正確で、物事への没入が深いと見られてきました。
耳の上端が眉よりはっきりと高い位置にありますか。
理解が早く、学びに強いタイプです。伝統的に学問や名誉の方面で運が開ける形とされてきました。
仏の耳の話に触れておきます。垂れた耳たぶが良いという観念の根は仏像にあります。実際、インドの彫刻で垂れた耳たぶは重い耳飾りを付けていた王族の印でした。ですから「耳たぶが大きいと福が多い」という言葉は身体的特徴ではなく、身分の名残から始まったわけです。
こうした背景を知ることが、なぜ大事なのでしょうか。ある解釈は理論からではなく、時代の条件から生まれたということを知っていれば、その解釈を今日の暮らしにどこまで持ち込むかを自分で決められるからです。十二宮の妻妾宮・奴僕宮の名前を取り上げたのも、同じ理由からでした。
伝統的な人相学に基づく参考・娯楽目的のコンテンツです。外見に順位をつけたり、決まった運命を明かすものではありません。