形よりも口徳(口德)を重んじた、人相学の中でも最も先進的な考え方です。
口は五官の出納官(すいとうかん)です。名前の通り送り出し、受け入れる窓口なのです。言葉が出て食べ物が入る唯一の門なので、昔の人は口を世の中とやり取りする方法として読みました。
口には、他の部位にはない特徴が一つあります。感情によって形が最も大きく変わるという点です。鼻や耳は笑っても変わりませんが、口はまったく違う形になります。だから口を見るときは必ず力を完全に抜いた無表情の状態で見なければなりません。笑った写真で測ると、まったく違う答えが出てしまいます。
選んだものは保存され、最後の総合単元でまとめて読み解きます。いつでも変更できます。
出納官はどれだけ稼ぐかと、どんな表情でそれを開くかを合わせて見ます。力を完全に抜いた無表情の状態で測ってこそ正確です。
口を閉じたとき、両方の口角が黒目の内側の線より外側まで来ていますか。
物事を大きく広げ、人を集める拡張型です。伝統的に器が大きく、統率力があると見られてきました。
口角がおおよそ黒目の内側の線とそろっていますか。
広げる力と守る力のバランスが取れたタイプです。どんな場でも無理なく馴染む人だと見られてきました。
口角が黒目の内側の線より内側に入っていますか。
小さなことも最後まで丁寧にこなす精密型です。大きく手を広げない代わりに、約束や締めくくりに信頼があると見られてきました。
無表情で力を抜いた状態で、口角が中央より上に位置していますか。
自分から歩み寄り、場の空気をつくる社交型です。伝統的に人が集まり福が付いてくる形として、最も良いとされてきました。
力を抜いた状態で、口の線が左右にまっすぐ水平になっていますか。
感情の起伏が少なく、言葉に重みのあるタイプです。一度決めたことはあまり揺るがない人だと見られてきました。
力を抜いた状態で、口角が中央より下に垂れていますか。
簡単には浮かれず、状況をじっくり観察する慎重型です。他人が見落とす問題を先に見抜く感覚があると見られてきました。
口德という言葉を押さえておきましょう。人相学で口を見るとき、形と同じくらい重視されてきた概念です。 口で積む徳という意味で、昔の文献はどんなに良い口の形でも言葉が荒ければ、その形が持つ福も散ってしまうと考えました。
これは人相学の中でも最も先を行く考え方のひとつです。生まれ持った形が結果を決めるのではなく、 その形をどう使うかが結果を作るということですから。この後出てくる心相の単元の種が、まさにここにあるのです。
ちなみに唇の色や潤いについては、すでに桃花の単元で扱いました。あちらは惹きつける力を見る観点、こちらは やり取りの仕方を見る観点です。
伝統的な人相学に基づく参考・娯楽目的のコンテンツです。外見に順位をつけたり、決まった運命を明かすものではありません。