五つの山がうまく調和しているか、四つの通り道がどう流れているか。
三停が顔を横に切って見るものだとすれば、今度は別の二つの枠組みです。五岳は顔の中で隆起した五つの場所を、四瀆は通り抜ける四つの通路を見ます。
五岳は、額・両頬骨・鼻・顎を中国の五つの霊山になぞらえた名前です。額が南岳、顎が北岳、鼻が中岳、左の頬骨が東岳、右の頬骨が西岳です。方位に合わせて朱雀・玄武・青竜・白虎を配することもあります。
知恵と理想の土台として捉え、広く丸く盛り上がっているものを良しとしました。
忍耐と品格、締めくくりの場所として捉えました。広くふっくらとしたものを良しとしました。
顔の中心軸です。中岳に力がなければ、残る四岳がどれほど良くても意味がないと言われるほど重んじられました。
外へと踏み出す力と自尊心を見ました。西岳と向かい合うように、均衡が取れているものを良しとしました。
世の中と向き合う方法、人間関係の距離感を見ました。
五岳には二つの原則があります。一つは「盛り上がるべきところは盛り上がり、へこむべきところはへこむべきだ」ということです。とにかく全部高ければよいわけではなく、あるべき場所にあってこそという意味です。もう一つは朝拱、四方の山が中央に向かって集まってこそという原則です。そのため中岳(鼻)に力がなければ、残り四つがどれほど良くても意味がないと言われるほど、鼻を中心に見てきました。
ここに人相学の核心的な態度が表れています。一か所の造作が良いかどうかではなく、五つが互いに調和しているかを見るということです。優劣をつけるのではなく、この顔はどちらの方向に力が集まっているかを読み取る地図なのです。
続いて四瀆です。耳・目・口・鼻の四か所を大きな水の流れにたとえました。五岳が隆起した地形だとすれば、四瀆は流れる通路です。人が世界とやり取りをする四つの道として見たのです。
耳がはっきりしていると、よく聞き、長く心に刻むタイプです。情報を聞き流さず、内側に蓄えていく傾向があります。
目がはっきりしていると考えが外に表れやすい傾向、細く長いと内側で長く練ってから慎重に出す傾向があります。優劣ではなく、表現の速さの違いです。
口が大きくはっきりしていると、言葉に出して関係を築いていくタイプ、きりっと結ばれていると、言葉を控えめにし、守るべきことを守るタイプです。
自分の基準を立てる軸であり、その基準を実際に推し進める力としても読みます。
面白いのは鼻が二度登場するということです。五岳では中岳(中心となる山)、四瀆では 済瀆(踏ん張る川)です。鼻は山であり川であるわけで、人相学でそれだけ比重の大きい部位です。次の単元で学ぶ十二宮でも、鼻は財帛宮という重要な役割を担います。
伝統的な人相学に基づく参考・娯楽目的のコンテンツです。外見に順位をつけたり、決まった運命を明かすものではありません。