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気色 — 顔色で読もうとしたもの、読めないもの

骨格は長く続き、顔色は一日に何度も変わると考えられました。

これまで見てきたのは全部でした。骨格や顔立ちは何年経っても大きくは変わりません。ですが人相学はここにもう一層加えました。顔色、すなわち気色です。

同じ顔の上に、時間の流れが異なる二つの層が重なっていると見ました。

人相学の文献はこの二つを互いに違う時間のものとして分けました。前者は一生涯の大きな枠組みとして、後者はその時々の状況として読まれました。ただ、この対比を語る文章は版本によって字句が異なります。「骨格は一生の富貴を定め、気色はその月の吉凶を定める」と訳す資料もあれば、「その年の吉凶」と訳す資料もあり、出典も『柳荘相法』と『神相全編』とで分かれます。どちらが原典かはここでは断定しません。

気色は青・赤・黄・白・黒の五つの色で見て、それぞれ五行と五臓に対応させました。青は木と肝、赤は火と心、黄は土と脾、白は金と肺、黒は水と腎です。

ここで重要な事実を一つ。この組み合わせは人相書が作り出したものではありません。古い医学の診察体系から来たものを人相学が取り入れたのです。顔を部位ごとに分けて色つやを見る方法も、人相書より先に 医学書にありました。《黄帝内経》霊枢五色篇では、鼻を明堂、眉間を、額を庭(てい)、頬の脇を、耳の前をと呼び、中央に五臓、両脇に六腑を配置しました。

そこでこの単元はここで一線を引きます。Glowyは顔色から体調や病気を判断することはしません。それは人相学の領域ではなく診療の領域であり、診療は免許を持つ医療従事者だけができることです。五色・五臓の配当は昔の人が世界を整理していた方法の名残としてのみお見せしているものです。

気色を見るとき、昔の人がまず重視したのは何色かよりも、澄んでいるか濁っているかということでした。澄んでいれば暮らし向きがよく、濁っていれば苦労が多いと読んだのです。ですがこの判断にはその時代の身分観がそのまま乗せられいます。外で長く働いてきた人と部屋の中にいた人とで、顔色が同じになるはずがないからです。人の境遇を測る物差しとしては使いません。

見る場所も決まっていました。眉間の印堂、鼻筋中央の年上・壽上、鼻先の準頭、目もとの三陽、顎の地閣がよく挙げられます。ただ三陽が正確にどこなのかからして資料によって分かれ(左右に分けるという説、上下に分けるという説)、各部位の解釈も流派によって異なります。部位の名前は伝わっていても、その意味まで一つに定まったことはありません。

季節を取り入れる方法もありました。春は木だから青、夏は火だから赤、秋は金だから白、冬は水だから黒に対応させたのです。ですがどの季節にどの部位を見るかは資料によって食い違います。春には目の周りを見るという説明がある一方で右頬骨を見るという説明もあり、夏を印堂に取る資料と額に取る資料に分かれます。そこで季節を持ち出す方法があったという事実までお伝えします。

さて、今日これを使えるかどうかについてお話しする番です。正直に申し上げると、難しいのです。

目で見た色の判定は、病院でも当てになりません

訓練を受けた医療従事者が明るい照明の下で直接見てもそうなのです。特に肌の色が濃いほど、顔色の悪さや黄疸が皮膚に表れにくく見落としやすいと複数の文献が指摘しています。これは判定方法の限界であって、特定の肌の色が不利だという意味では決してありません。

写真はさらに当てになりません

同じ顔でも、白熱灯か蛍光灯か窓辺かによって写り方が変わり、カメラが色を自動調整する過程で肌の色そのものも変わってしまいます。肉眼で見ても揺らぐ判断なら、写真ではなおさら難しいでしょう。

見る人の目自体も揺らぎます

照明を同じに揃えても、どんな顔の間に置かれているかによって、同じ顔がより暗くもより明るくも見えるという実験があります。

そして顔色がいつもと違って見えるとき、ずっと手前にある説明があります。睡眠、照明、メイクや日焼け止め、飲酒や運動の直後、気温と体温、泣いた後、アレルギー、色素沈着やクマといったものです。運勢で説明する前に、まずこちらを確認するのが順番です。

最後に触れておきたいことがあります。「印堂が黒ずめば大きな災いに遭う」という言葉、聞いたことがあるかもしれません。印堂を命宮として気色を見る慣行は文献にありますが、黒ずめばすぐ血を見るというように断定する箇所までは、昔の書物が保証してくれるわけではありません。この表現がどこから出てきたのかは確認されておらず、同じ疑問は中国語圏にもそのまま残っています。武侠小説や時代劇を通じて広まった言葉だとする説明があるだけです。

そこでこの単元の結論はこうです。気色は古い人相体系の一片として知っておきつつ、 今日の自分の顔色で今日の運勢を占うことには使わないでください。それは昔の人相学のやり方でもありませんでした。昔の人々も顔・骨・手・眉・鼻・口・耳まで複数の系統を一緒に見て、そこにしわやほくろ、声まで重ねて見ていたのです。顔色だけを切り離して読むのは、当時も人相学ではありませんでした。

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伝統的な人相学に基づく参考・娯楽目的のコンテンツです。外見に順位をつけたり、決まった運命を明かすものではありません。

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