出生図がなくても使える、二つの技法です。
ここまでは生まれた瞬間のチャートを読んできました。ですが、ヴェーダ占星術には出生チャートを使わない別の二つの分野があります。ムフルタとプラシュナです。
ムフルタ(Muhūrta)は良い時を選ぶ技術です。結婚・引っ越し・契約・開業・旅行のように、空を見て大事なことをいつ始めるかを決めます。インドでは今でも大事な行事を控えて日取りを選ぶ際によく使われます。要は その日のパンチャーンガ(五つの要素)と月の状態を確認することです。
プラシュナ(Praśna)はさらに独特です。質問を投げかけた、まさにその瞬間の空でチャートを立てて答えを探します。出生時刻がわからなくても見られるので、「連絡は来るだろうか」「契約はまとまるだろうか」といった具体的な問いに使われます。西洋占星術のホラリーと同じ発想です。
どちらも面白いですが、トーンは慎重に持っていくといいです。良い日を選んだからといって結果が保証されるわけでも、悪い日だからといって物事がうまくいかなくなるわけでもありません。心を整え、準備を点検するきっかけとして使うときに一番役立ちます。
本コンテンツは伝統的な命理学・占星学に基づく参考・娯楽目的のものです。